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日本人の父親と日本生まれの華僑の母親を持つハーフ。親の血を引くビジネスマインドを持ちながら中国のクラブで活躍する売れっ子DJ。日本で生活している僕たちには窺い知れない生の中国の現状について、コロナ禍真っ只中の2020年10月に、とても興味深い話を聞かせてもらいました。

伊島薫

おじいちゃんは、詳しくはわからないけどブラックな感じの人なのかなって

伊島 KaTさんに関しては、中国と日本のハーフで、DJをやってらっしゃるということだけを聞いているのですが。

KaT はい。今、DJやってます。

伊島 おいくつですか。

KaT 33です。

伊島 生まれたのは?

KaT 生まれたのは日本の神戸で、母親が中国人で小さい時の会話は日本語と中国語の二か国語使ってました。小学校から中学校までは中華学校通っていて、高校大学は日本の学校でした。

伊島 家庭内でお母さんと接している時は中国語?

KaT そうですね。記憶では、中華学校通いだしてから日本語も混ざってきたって感じでしたね。

伊島 学校で日本語も習いますからね。中華学校だから周りの友達は中国人?

KaT 中華系で華僑とかばっかりですね。

伊島 中国語の日常会話も当然できて、学校から出ると日本語?

KaT 北区に住んでいて中央区の三宮の方の私学に通ってたんです。山の方だったんですけど、地元の友達がいなくて。けっこう遠いところから学校に来てる子が多くて、学校の授業が終わったら、みんなただ家に帰るだけって感じでした。だから地元に友達がいなくて、幼少期に周りでどう過ごしてたのかあんまり記憶にないんです。日本語使う環境はもちろんあったんですけど…

伊島 お父さんとは日本語?

KaT お父さんとは日本語です。

伊島 お父さんは中国語も喋れるの?

KaT 喋れないんですけど、むかしから仕事が貿易関係で中国と関わっていて。喋れないけどやたら中国語を喋ろうとする父親でした(笑)

伊島 なるほど。お母さんは日本語喋れる?

KaT 全然ぺらぺらです

伊島 お母さんは日本で育ったの?

KaT 小さいころに日本に来たって聞いてます。

伊島 それは中国から家族でいらっしゃった?

KaT そうですね。三人姉妹なんですけど、一番下の叔母さんは日本で生まれたんで中国語は喋れないと思います。

伊島 ご家族の仕事はなんだったの?

KaT お母さんの家族はすごいビジネスマンだったって聞いています。ぼくが生まれる前に亡くなっちゃったんですけど、おじいちゃんはいろいろ手広くやってたらしくて。詳しくはわからないけどブラックな感じの人なのかなって…パチンコ屋経営とか。

伊島 でもわざわざ日本に来てやるっていうのはすごいよね。

KaT 福建省の人ってすごくワールドワイドなんです。シンガポール人の大半が福建省の人だったり。日本の華僑の人もたいてい福建省の人で、海を挟んで近いんで日本に来やすいってのがあったんでしょうね。あとビジネスセンスがすごいらしく、ザ福建人って感じだったんだろうなって思ってます。

伊島 台湾も第二世代は福建省から入ってきた人たちで成り立ってますよね。そこに蔣介石と一緒に漢人とかも入って来てるけどね。

KaT  台湾にはフィリピン人も入って来てますよね。でも原住民とかもじつはけっこういて。親戚が台湾人なんですけど、中には首狩り族って言われてたような民族とかもいて。ビビアン・スーとかも少数民族らしいですけど、そういう人種の人には身長がすごい高い人もいれば、逆にすごい低い人もいる。

伊島 『セデック・バレ』って映画知ってる?日本人が台湾に入っていった時の原住民と日本の警察とかとの衝突の話なんだけど。実際の原住民の人が役者で出ていて、カッコいいのよ。

KaT 観てみます。最近、原住民というか民族系の映画にハマっていて。『グリーン・インフェルノ』とか、食人族とか先住民とかが出てくる、そういう不気味な感じの映画が好きで最近ハマって観てます。

伊島 そうなんですね。KaTさんはお父さんが日本人で、お母さんは中国から入ってきたビジネスマンの家庭で生まれた方ということですよね。

KaT そうです。

伊島 高校大学は?

KaT 日本の学校で、大学は茨木の追手門学院という大学です。

伊島 茨木ってのは関西の?

KaT はい、高槻の近くの。そこに4年通い、そのあと中国で10年間楽しく過ごしました。

向こうにいる日本人があんまり好きじゃなかったので、ずっと外人とつるんでましたね。

伊島 DJはそのころからやってたんですか?

KaT もうやってましたね。18、9歳くらいで始めたと思います。自分でレコード買ったりして。大学には友達がいなかったので大学の頃は全然遊んでなくて。そのころから服屋でアルバイトするようになって、昼間はその人たちと仕事して、夜はクラブで遊んでみたいな感じでしたね。

伊島 それは大阪で?

KaT 大阪と神戸。あと京都でもやってました。

伊島 じゃあ関西を股にかけてたってことだ。

KaT そうですね。でもその時はお金にはなってなかったですね。

伊島 それじゃあ洋服屋でバイトしながら、そういう活動をしてたって感じ?

KaT そうですね。 あとはお母さんにちょっとお小遣いせがんで(笑)

伊島 大学卒業後は?

KaT 中国に行きました。

伊島 大学出てすぐ中国へ?自分の意思で?

KaT はい。日本で就職活動したんですけど全然だめで。ちょうどその頃アパレルの仕事が楽しかったんですけど、でもずっと店員っていうのも先がないなと思って。内勤に就きたかったんですよ。その時、直感でレディースだったら先が長いなと思って、それでいろいろ考えたのと同時にすごく日本を出たくて、ちょうど先輩が働いてたメンズとレディース両方やってるストリート系ブランドの工場が中国の広州にあって。「そこに行きたいです!」って言って先輩に頼んで履歴書を社長に渡してもらったんです。その時もう大学4回生の3月で卒業真近かだったんですけど、しばらくしたら連絡がきて「お前の人間性見たいから4日後くらいに中国行けるか?」って言われて。「行きます!」って、お金握ってチケット買って、そのまま広州に行って面接してもらったらそのまま採用になって。で、一旦日本に戻ってすぐまた中国へ行きました。

伊島 そこに就職して、具体的にはどんな仕事をしてたの?

KaT 生産管理ですね。服を形にしてから大量生産に至るまでの納期とかの管理。

伊島 真面目に仕事してたんだ。

KaT 真面目な部分もあり、週末はちょっとはっちゃけたり。

中国で悪いモノ作って悪いモノ売って(笑)そういう人達が一時期町中にはびこってましたね。

伊島 広州で働いていて、遊ぶ所もけっこういっぱいあったの?

KaT 当時はそんなに無かったですね。クラブって言っても今風じゃなくてEDMとか電子音な感じのクラブで、ぜんぜん楽しくはなかったけど、なにもしないよりはマシかなと。それでもだんだん友達も増えていって、遊ぶ場所も増えていきましたね。

伊島 中国語はできるわけだものね。

KaT そうですね。でも外人の友達もすごく多くて。アフリカ人もいればタイ人もいたり、あとはアメリカの人達もちらほらいたりして。黒人も多かったですね。

伊島 かなりインターナショナルだね。

KaT そうですね。逆に日本人の友達がいなくて。向こうにいる日本人があんまり好きじゃなかったので、ずっと外人とつるんでましたね。

伊島 ヨーロッパとかアメリカとかタイとか、いろんな所から人が集まって来てるわけだけど、会話は中国語でするの?それとも英語?

KaT 英語も話します。けどそういう人たちって中国語も上手くて、混ぜこぜで喋ってましたね。フランス人の友達もけっこう多くて、日本語喋れるフランス人もいたり。おもしろかったですね。

伊島 そういう諸外国の人達はどういう仕事をしている人たちだったの?

KaT もちろんエリートもいるんですけど、アフリカ系はとりあえず悪い仕事ばっかりしてましたね。中国で悪いモノ作って悪いモノ売って(笑)そういう人達が一時期町中にはびこってましたね。

伊島 アフリカ系って、国でいうとどこから来てる人たち?アメリカとかヨーロッパ系の黒人じゃなくて、ダイレクトにアフリカから来てたの?

KaT アフリカ系フランス人もいるし、アフリカからダイレクトに来てる人もいるし。

伊島 それは気がつかなかったな。アフリカからダイレクトに中国に来てるなんて。

KaT 広州がアフリカと契約かなんかで、ある一角の地域をアフリカが買い取ってたりして。ぼくの家の近くにアフリカ人がめちゃくちゃ多い地域ってのいうがあったんですけど、3、4年くらい前に習近平が不法滞在のアフリカ人を強制帰国させるっていう法律を作って、アフリカ人を一掃したんですよ。それで、そいつらから「帰らないとダメになった」って連絡が来て、空港が黒人で溢かえっちゃってました。それで「悪いモノ作って悪いモノ売って」っていう仕事をしてた人たちが帰って行ってクリーンになりました。

伊島 中国ってそういうところはすごいね。

KaT でもあれは広州だけの話じゃなかったのかなって思ってます。

伊島 黒人というかアフリカ系のコミュニティがあったってこと?

KaT あそこだけじゃないですかね。ちょっと異様でした。黒人街に屋台のBBQ村みたいなのがあって、そこに中国人が野菜炒めを出す店もあって、めちゃくちゃ美味しいんですよ。そこに友達と2人で行ったら、見渡すかぎり全員黒いんですよ。その中にぼくら肌の白いのが混じっているのは不思議な光景でしたね。

ぼく、人生で2回死にそうなことと死にかけたことがあって

KaT ぼく、人生で2回死にそうなことと死にかけたことがあって。6年前くらいなんですけど、中国の西の端の方のド田舎で、当時はまだけっこう無法地帯みたいな地域に行ったことがあるんです。そこの特産品に木の実を使ったケーキがあって、路上で売られてたんですけど、たまたまそれを売ってる地元のゴツい人と目が合っちゃって「お前なに見てんねん!」みたいな感じで、そのケーキを切るけっこうデカいナタがあるんですけど、そのナタをバンッて出されて、走って追いかけられたんですよ。ぼくもめっちゃ焦って「なんや、なんや!」って猛ダッシュして必死で逃たんですけど、後から、そっちの方の男と付き合ってたことがある女友達に聞いたら、そのあたりの原住民は人生で一度だけ男同士の殺し合いの決闘が許されてて、特に長い間目が合ったりするとそういう状況になるらしいって言うんです。もしかしたらその人にとってはそれがちょうど決闘のタイミングだったから襲われたのかなって。その日は運よくタクシーがつかまってなんとか助かったんですけど(笑)

もう一回はアパレルブランドに勤めてる時、でっかい倉庫に余った在庫とかをギシギシに詰め込んでたんですよ。旧正月前の冬、その倉庫の中の排水溝を洗う業者を頼んで、開けて見てもらってる時、ダンボールがギッシリ積まれてるパレットをフォークリフトで上げた瞬間、億万匹のゴキブリがブワァーって吹き出してきて。もうそこからは映画でよく見るようなゾンビが解放されてブワァーって出てくるような感じで。その時手伝いで来ていた中国人は、普段ならゴキブリが出て来ても慣れてるからぜんぜんビックリしないはずが、流石にそいつもあり得ない量のゴキブリを見てウワァーって走って逃げ出したんですよ。でもぼくはショックが大きすぎて放心状態で腰抜けちゃって、ゴキブリがぼくの体に何匹もまとわり付いてるのに言葉も出ないし、ただひたすらオタオタしていたら、下水道処理業者の人たちはまったく臆することもなく普通にその中に入っていって普通に掃除してたんです。この人達ただ者じゃないなって思いましたね。

伊島 で、その出てきたゴキブリはどこへ行ったの?

KaT いや、わかんないっす。工業地区なんで別のどっかに行ったんでしょうね。あんなのこの先経験することないやろなってくらいのショックで死にそうになりました(笑)

伊島 それが死にかけたって話なわけね(笑)でも、それ映像で見てみたいな。

KaT ぼくは今でも鮮明に覚えています。あれは怖すぎて大変でした。

伊島 まあ、そんな仕事をしていて、その後は?

KaT アパレルがしんどくなってきて。オレたち奴隷かっていうくらいえげつない仕事量だったんで、体ももたないし。その半年くらい前からヒップホップのクラブが家の前、徒歩5分くらいのところに出来て、そこで遊んでたら社長に呼ばれてDJやらないか?って言われてDJすることになったんです。これは会社に言ってなかったんですけど、昼はアパレルで働いて夜はDJやって一日平均3時間睡眠でした。で、大変だったんですけどやっぱDJは楽しいなって思って、会社を辞めてそれからはDJだけやってます。

伊島 それから中国でDJ活動を始めたわけだ。

KaT そうですね。日本でもやってたけどDJだけでご飯を食べられる生活になったのはその頃からですね。

伊島 ということは、広州でDJを始めた時には最初からある程度お金は貰えてたってことだ。

KaT はい。向こうはレジデントっていって箱契約することが多くて、箱専属のDJとしてやってましたね。

伊島 月給制ってこと?

KaT 最初の方はそうでしたね。レジデントで慣れていって、そのうちに平日は箱契約でやって週末だけどっか別の地方に飛んでDJやりに行くっていうスタイルでしたね。

伊島 それからどれくらい経つの?

KaT もう5年くらい経つんじゃないですかね。それからは毎日DJで今も続けてます。

伊島 そうか。今はたまたま日本にいるだけなんだね。

KaT そうですね。たまたま日本に帰って来たら帰れなくなっちゃって(笑)

伊島 なるほど、日本に来たらコロナで帰れなくなっちゃったっていう、いま話題になってるパターンだ。

KaT まったくそのとおりです。今も空家賃払い続けてて… 向こうにいたら通常の倍くらいは稼げてるはずなんですけどね。もう日本に8ヶ月くらいいて、それはそれでいろんな普段出会わない人に出会えて、今は良かったなって思ってます。

昨日までは街に人がいたのに翌日からはゴーストタウンで、誰も外にいないんですよ。

伊島 ところで、どうして日本に帰ってきたの?

KaT 旧正月の前くらいにクラブがコロナでいっきに閉まっちゃって、ちょうど一度日本に帰ろうと思ってたタイミングだったので、このまま中国にいるのも無駄やなって思って一時帰国で日本に来て、いずれ騒ぎが収まったら中国に戻ろうと思ってたら、3月8日くらいにバッツーンって閉まって、それで帰れなくなって逆残留孤児みたいになってます(笑)

伊島 広州にいた時、コロナはどんな状況だったの?

KaT もうすごいです。旧正月の前に国が外に出るなって要請出したら、クラブは閉まるし、昨日までは街に人がいたのに翌日からはゴーストタウンで、誰も外にいないんですよ。セブンイレブンとかはやってるけど、外に出ても誰もいないし活気が無くて、交通網もなにも止まってるっていう、そんなの毎日でしたね。タクシーも動いてないし、外に出るたびに検問してるし、町も封鎖されちゃって。小さい町だったんですけど、細い路地ですら柵で入れないようになってて行動範囲が狭くなりましたね。ネオンがビカビカの広州からまったくネオンが無くなって、中国全体が暗かったです。それを見てたから日本は絶対コロナ収まらないだろうなって思いました。

伊島 そんな中でも帰ってくることはできたんだね。

KaT 帰って来れましたね。飛行機も安くて、LCCのファーストクラス取ったんですよ。それが席広めで荷物いっぱい持って帰れますよって言われて。いざ乗ってみたらその日ファーストクラスは5人くらいしか乗ってないのにファーストクラスは横一列で6席だからほぼ全部埋まってて。それなのに後ろのビジネスクラスを見たら、ぜんぜん誰もいないからそこの席の人たちは横になって寝てるんですよ。僕らファーストクラスはギチギチなのに。エコノミーでも横になってるし、どっちがファーストクラスかわからなくて羨ましいなって思いました(笑)

伊島 今度中国に帰ったらどうするの?

KaT 今度は広州を離れて四川省の成都で別のクラブに行くんです。そこの政府からインビテーションを発行して貰っていて、予定では11月には戻れるのかなって感じです。

伊島 僕、成都には一回行ったことあるんですよ。麻婆豆腐が好きで、麻婆豆腐発祥の店の麻婆豆腐を食べるために行ったんだけど、けっこうでかい町だよね。

KaT ボクはまだ行ってないんですけど、聞いた話だとデカいらしいですね。いま向こうのラッパーとかDJが成都に引っ越し始めてるんです。ハイヤー・ブラザーズっていう海外で一番知られてるラップのグループがいるんですけど、その影響がすごくデカいみたいですね。

伊島 それは中国人のグループ?

KaT そうです。成都の人達なんですけど、けっこう人気で、その人達がいるからみんなそこに移ってるって噂を聞いていて、ぼくもその人達がいるクラブに呼んでもらってそこで働く予定です。

伊島 楽しみですね。

KaT 楽しみです。もうオープンしてるんですけど尋常じゃないくらいパンパンで。もう毎日外に千人くらいは並んでるって聞いてますね。

伊島 今のこの状況で?

KaT はい。

お金貯める仕事を見つけてから南国に移住したいですね。

伊島 もう中国はすでにコロナ収束したとか言ってるけど、ホントに普通に戻ってる感じなの。

KaT 聞く話だとそんなの感じさせないくらいパンパンみたいなんですよ。コロナ前より後の方が反動で人が多くなってて。でも収束は絶対してないと思います。あんだけ人口がいて誰もコロナにかかってないって言うんだから。

伊島 成都のクラブはなんていう名前なの?

KaT フレックス・ルームです。

伊島 グループの名前もそうだけど、けっこう英語なんだね。

KaT そうですね。でもハイヤー・ブラザーズにも中国語の名前があって。家電メーカーのハイヤーってわかります?あれも中国語があって海に尓って書いてハイヤーって発音するんです。

伊島 そうか。中国語の発音を英語というかアルファベットになおして表記してるんだ。

KaT そうですね。そういうのが多かったりします。だから有名人とか外国人とかにもそれぞれ英語をあてた中国語の名前があるんですけど、それ聞いたところでぜんぜんわかんないですね。ぜんぜん聞き取れなかったり。エミネムとかもなんか変な名前になっててずっとわからなくて。

伊島 マクドナルドもなんか変わった発音になってるよね。

KaT マクドナルドは麦当劳(マイタンラオ)ですね。

伊島 それっぽいけどちょっと違うよね。

KaT それを聞いても知らなかったら絶対わかんないっすね。

伊島 将来はずっと中国に住む感じですか?

KaT 将来はちょっと南国にも行きたいと思ってます。マレーシアとかに住みたいなって。

伊島 暖かいところが好きなの?

KaT 暖かいところ好きですね。冬生まれなんですけど暖かいところが好きで、体の調子が良いんですよね。 広州も南国よりで平均25~26℃とかを保っていて、この季節でも海に入れるんです。いずれは中国と日本でビジネスをして、お金貯める仕事を見つけてから南国に移住したいですね。マレーシアも中華系の人が多いから、なるべく中華系の人がいる所へ行けば心配することないかなと。

伊島 そういうところはさすが福建省の華僑の子孫だね。いま香港も中国がどんどん攻め込んでるっていうか、これまでの民主主義を締め付けてるけど、あれって中国側からはどう見えてるの?

KaT 中国から見たら「香港なんて中国のもんだろ」みたいな感じですね。香港人は「私香港人だから中国人じゃない」って言うけど、内地の中国人からしたら「香港も台湾も全部中国のもんや。戻るのが当たり前やろ!」って感じだと思います。

伊島 KaTさんから見たらどうなの?

KaT 香港は香港で置いといてあげたらって思いますね。インターナショナルな感じで中国とはまた別な感じなんで。あれだけ賑やかなところもなかなかないし、今まで通り香港のままであるべきかなって思いますね。

 

ティックトッカーの女の子なんか、広告収入とかで3000万くらい稼いでるんじゃないですかね。

伊島 いま聞いていて思ったんだけど、中国の人は中国のことを他と比べる時に“内地”って言うんだね。

KaT そうですね。“内地”って言います。内地外地っていう表現をよくしてますね。

伊島 台湾は?

KaT 台湾はギリ台湾って言いますね。あとマカオとかも。

伊島 マレーシアも中国系の人も多いよね。

KaT そうですね。ぼくからしたら不思議なんですけど、シンガポールこそ中国人がいっぱいいるから「シンガポールは中国じゃないの?」って聞いたら「シンガポールはシンガポールやねん」って感じですね。

伊島 中国人がそう言ってるんだ。

KaT ぼくからしたらあんだけ中国人多いのに、なんでって思うんですけどね。

伊島 確かシンガポールのトップは中華系の人だよね?

KaT でもシンガポールは中華圏じゃなくて中華系なだけって感じでしたね。

伊島 つまり中国の一部ではないってことなんだ。

KaT マレーシアも違いますね。そこの区切りがよくわからないんですけど、台湾、マカオ、香港は中国人からしたら中国なんですよ。

伊島 どこで線引きしてるのかね。

KaT 僕もわかってなくて不思議ですけど、みんなそう言ってます。

伊島 そういう共通認識が出来てるわけだね。

KaT 不思議なんですけど、人によっては沖縄も中国って言いますからね。

伊島 あっそう。いま話題になってる魚釣島とかもね。

KaT そうですね。魚釣島問題で言うと、クラブでもパソコンとかにみんなこぞって『魚釣島は中国のもの』っていうステッカーを貼ってましたね。それに関してはボクもなんとも言えないですね。誰が決めたとかもわかってないんで。

伊島 でもクラブに来てる若者たちがそんなステッカーを貼ってるってことは、若い人もけっこう意識してたりするんだね。

KaT いや、意識してるとかじゃなくて中国の人って流行りものに敏感なだけだと思います。例えばナイキのジョーダンとかを誰かが履きだすとみんなが履きだすみたいな。最近だと不思議なんですけど、ちょっとでもレベルの高いティックトッカーが言いだすと、みんなが同じことを言いだすみたいな。そこは日本もあんま変わらないですかね。中国は人口がすごく多いからそういう風に見えてるのかもしれないですけど、みんなけっこうミーハーです。

伊島 流行りものには弱いって感じなんだ。だとしたら逆にヒットしたらバァーッて凄いんだろうね。

KaT そのとおりです。国内貿易だけでもお金稼げるんで、ものすごいですね。友達のティックトッカーの女の子なんか、広告収入だけで3千万くらい稼いでるんじゃないですかね。投げ銭の率も半端なくて。しかもその子、美人でブランドもやってるんですけどその売上げもすごかったり。

伊島 そうか、マーケットがデカいからね。

KaT もう一人TikTokやってる子がいて、その子もブランドやってたりして稼いでるのは知ってたんですけど、普通にクラブに来た時ハグしたりお酒飲んだり仲良くしてて。たまに「ステージに上がって来なよ。」って言ったら「嫌だ。みんなに分かっちゃうもん。」って言うから、なんか自意識過剰な子やなって思ってたら、最近になって女優だったてことを知って(笑)

伊島 映画とかドラマの制作現場って日本では東京に集中してるから、女優とか俳優って仕事場から近い東京に住んでたりするけど、中国でいうとそういう場所ってどこになるの?

KaT ぼくが知ってるかぎり、だいたいみんな自分の地元に住んでる人が多いですね。

伊島 じゃあ仕事の時だけ北京なり上海とかに行くんだ。

KaT そうですね。たいてい地元にいますね。その子も広州の郊外でめちゃくちゃ良い家に住んでて、けっこう地元愛が強い印象ですね。ハイヤー・ブラザーズもまだ地元の成都に住んでますし、他の国内で売れてる人たちもそれぞれ地元に住んでたりします。もちろん上海に住んでる人もいるけど、ぼくの知り合いはけっこう地元が多いですね。

伊島 じゃあKaTさんも今度中国に戻ったら、成都で新しい人生、コミュニティを築いていくって感じなんですね。

昔、母親がジャニーズに勝手に申し込もうとしてました(笑)

KaT 新しい人生を築いていって、遊びイコール仕事じゃないと嫌な人間なんで、そこで2年くらい遊びながらいろいろ人脈作って、日本と中国を行き来したいなって思っています。

伊島 いいですね。中国行ってみたいね。とりあえず遊びに行きたい。

KaT ぜひ。いろいろ楽しいところがあるんですけど、向こうはすごくて、ホテル級の建物に温泉とか卓球とかバイキングとか娯楽施設があって。それを楽しんだ後にマッサージなんですよ。それが終わってからまたお腹減ったらご飯食べたり。FKKっていうドイツのサウナみたいなところに女の子がいっぱいいてて。めっちゃいいですよ。ぼくはソープとかはぜんぜん好きじゃないんですけど、それに関しては別というか。

伊島 なにが良いの?

KaT すごいリフレッシュできるんですよね。疲れが溜まった後に性欲が出てきた時とか、そこでマッサージが終わった後に手でしごかれるだけなんですけど。安全かつ気持ちよく次の日頑張れるみたいな。日本からアーティスト呼んだりすると連れて行ったりするんですけど、ここヤバイなってみんな喜びますね。

伊島 じゃあ、そろそろ写真撮らせてもらおうかな。

KaT ぼく写真映りめちゃくちゃ悪いんですけど、なんかありますか? 顔が膨張しちゃうんですよ。

伊島 すごくイイ男だと思いますよ。役者顔っていうか。

KaT 昔、母親がジャニーズに勝手に申し込もうとしてました(笑)

伊島 なんか、お気に入りのジャケットがあるらしいじゃないですか。

KaT それを持ってきたんですけど、どうですかこれ?脇の辺りパッツパツすぎません?最近キックボクシングをやってて、それでガタイがデカくなっていま筋肉が出来てきてるからどうしても膨張しちゃうらしく。これ、世界で50着ぐらいしかなくて、しかもこの色が全然なくて15年間探し続けてやっと見つかったと思ったらパッツパツで、なんならちょっと似合ってへんかもなって(笑)

伊島 いくらしたの?

KaT 20万です。

伊島 20万!

KaT 頑張って買いました(笑)

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